専用サーバーのコーヒーをいれてまわる同僚

職場の同僚が結婚することになり、みんなでなにかお祝いを贈ろうとなりました。同僚は今年で44歳で、結婚は2度目。お相手もおなじく2度目だそうで、年も年だし、式もなにも派手なことは一切しないというので、贈り物は派手ではなく、なにか生活に密着したものにしようとみんなで話し合いました。そこで決まったのが、ちょっと高価なコーヒー豆。同僚は職場に、自分のカップや専用サーバー、ドリップの容器を持ち込んで、豆からひいたコーヒーをたしなむ趣味の持ち主なんです。

広い職場ではないので、そんなにいろいろ持ち込んだら、係の人から怒られそうなものなんですが、なかなかの人徳者で、自分の楽しみにいれたコーヒーを、惜しげもなくほかの人に配ってあげているので、みんな何も言いません。むしろ、コーヒー党はよろこんでいます。そのうちに、同僚のカップやドリッパー、専用サーバーなどのコーヒーセット一式は、給湯室の一角に置き場が作られ、しっかり低位置を確保しました。そんなわけなので、コーヒー豆はすぐにでも使ってもらえそうないい贈り物でした。

案の定、みんなから包みを渡された同僚は、照れ笑いしながら箱を開け、中を見ると、こっちが予想していた以上に大興奮でした。少なくていいから高級なコーヒー豆にしようと相談していたのが、どうやら当たったみたいです。これはなかなか飲めないコーヒーなんだよとしばらくうんちくが続き、お返しにと、専用サーバーにそのコーヒーをいっぱいにいれた同僚が、休み時間にみんなの机を回っている姿がありました。ふだんは紅茶党のぼくももらって飲んでみたら、かなりの苦さ。初心者には少々ビターで、上級者向けのお味でした。

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被災地を回る専用サーバー搭載のビールカー

先におきた東日本大震災では、甚大な被害をうけた被災地に対して、さまざまな支援活動が続けられています。自治体レベル、市民レベルに加え、企業レベルでの支援が多いのも、今回の震災の特徴でしょうか。いろいろな業界が、それぞれの持ち味に応じた支援を繰り広げている中で、あるビール会社も独自の支援策を打ち出しました。一年前に売り出したばかりの新作ビールの専用サーバーを搭載した車で被災地を回り、冷えた生ビールを現地の人たちに提供するというものです。

今回のような巨大災害の時には、人間が生きていくための最低限の支援策に目が向きがちです。それは当然のことなんですが、被災者は本来ふつうの生活をしているふつうの人たち。日常の中には、さまざまな楽しみがあったわけで、お酒もそのひとつです。こんなときになんでビールをという人もいるかもしれませんが、ぼくはこの活動に賛成。専用サーバーから注がれる本格ビールの一杯が、下を向いてしまう毎日のちょっとした活力になる可能性は、十分あると思うからです。

専用サーバーを積んだキッチンカーは、おもに地域の夏祭りなどを回っていく予定だそう。被災地の復興に汗を流す現場をおとずれたときは、無料での提供を考えているといいます。お酒だけに、無料で配るのはやや難しい面があるのかもしれず、その場合はなるべく原価に近い値段で販売してもらいたいものです。それぞれの企業がそれぞれの持っているパワーを少しずつ出しあえば、個人より自治体よりも大きな影響力を生み出すことができるはずです。そのためなら、ちょっとくらい仕事が増えたってかまわないという会社員が全国にいます。ほかのビール会社も負けずにがんばってもらいたいと思っています。

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