専用サーバーのコーヒーをいれてまわる同僚

職場の同僚が結婚することになり、みんなでなにかお祝いを贈ろうとなりました。同僚は今年で44歳で、結婚は2度目。お相手もおなじく2度目だそうで、年も年だし、式もなにも派手なことは一切しないというので、贈り物は派手ではなく、なにか生活に密着したものにしようとみんなで話し合いました。そこで決まったのが、ちょっと高価なコーヒー豆。同僚は職場に、自分のカップや専用サーバー、ドリップの容器を持ち込んで、豆からひいたコーヒーをたしなむ趣味の持ち主なんです。

広い職場ではないので、そんなにいろいろ持ち込んだら、係の人から怒られそうなものなんですが、なかなかの人徳者で、自分の楽しみにいれたコーヒーを、惜しげもなくほかの人に配ってあげているので、みんな何も言いません。むしろ、コーヒー党はよろこんでいます。そのうちに、同僚のカップやドリッパー、専用サーバーなどのコーヒーセット一式は、給湯室の一角に置き場が作られ、しっかり低位置を確保しました。そんなわけなので、コーヒー豆はすぐにでも使ってもらえそうないい贈り物でした。

案の定、みんなから包みを渡された同僚は、照れ笑いしながら箱を開け、中を見ると、こっちが予想していた以上に大興奮でした。少なくていいから高級なコーヒー豆にしようと相談していたのが、どうやら当たったみたいです。これはなかなか飲めないコーヒーなんだよとしばらくうんちくが続き、お返しにと、専用サーバーにそのコーヒーをいっぱいにいれた同僚が、休み時間にみんなの机を回っている姿がありました。ふだんは紅茶党のぼくももらって飲んでみたら、かなりの苦さ。初心者には少々ビターで、上級者向けのお味でした。

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